MT4のEAは、さまざまなテクニカル指標を組み合わせ、勝てる状況を分析しエントリーしていきます。人間が考えたロジックに従い、EAは淡々とトレードを行っていきます。この勝てる状況をいかに正確に分析できるかが、ロジックにかかっていると言えます。つまり勝てるEAとは、テクニカル指標を使い、いかに正確に勝てる状況を見極められるかということです。
EAは過去のデータを使い、考えたロジックがどの程度正確に機能するかを検証し、その精度が高ければ高いほど優秀なEAとされます。未来の相場は誰にも分らないので、結局確率論でしかありません。過去の相場において、そのEAのロジックがどれだけ機能するかをバックテストで検証し、そのうえでフォワードテストやリアル口座での検証を続けていきます。しかしコロナショックのような急激な相場変動が起こると、多くのEAは機能しなくなってしまいます。
またいくら優秀なEAであっても、10年後も20年後も優秀でい続けることはできません。相場は日々変動し、有効なロジックもその時々で変わってくるからです。多くの相場において有効なロジックはありますが、状況に合わせてアップデートやロジックの調整が必要です。
MT4のトレードの中には、デイトレードをはじめ、スキャルピング、ナンピン、マーチンゲールなどさまざまな手法があります。その中でもEAに適した手法、裁量トレードに適した手法に分けられます。たとえば、ナンピンは目視でのトレンドラインの確認が重要となってくるため、裁量トレード向きです。裁量トレード向きのトレードをEAに組み込んでも、長期に渡って勝ち続けるのは難しいでしょう。
このようにMT4のEAに適したトレード方法で、最も高い精度で相場を分析できるロジックが勝てるEAと言えます。かつ相場状況に合わせ、適宜アップデートが行われているEAであることが勝てるEAの条件です。