フォワードテストのやり方FX自動売買ができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)を選ぶ際は、EAの有効性をテストする「フォワードテスト」の結果を確認することが大切です。フォワードテストは、リアル口座またはデモ口座で実際に取引をおこないMT4のEAの性能を検証するテストです。EAのパフォーマンスが理想的であることをフォワードテストで実際に確認してから、安心して運用を始めましょう。

EAのテスト方法には大きく分けて「バックテスト」と「フォワードテスト」があります。フォワードテストのやり方を説明する前に、バックテストについても簡単に触れておきます。バックテストとは、パソコンにダウンロードした過去の為替データをもとにMT4のEAの性能を検証するシミュレーションであり、長期にわたるデータを短時間でテストできる方法です。バックテストでEAの性能が悪いと判断できれば今後の結果も期待できないと判断する材料になるので重要なテストですが、バックテストの結果が良くても未来の相場においても同じ結果が期待できるかどうかは分からないため、バックテストだけでなくフォワードテストの結果を確認することが大切です。

フォワードテストではバックテストと違って実際に現在の相場で検証をおこなう作業ですので、現実に近い結果が期待できます。フォワードテストはリアル口座またはデモ口座のどちらかでおこなうことになりますが、デモ口座はリアル口座より約定がしやすいなど環境に多少の違いがあるため、より本番に近い結果を求めるならリアル口座を使用します。ロットを小さくして、リスクを低くした状態で性能を検証して、良い結果が確認できればその後は本格的にそのEAを使用していくという考え方となります。

テストの現実度を順番に並べると、1番現実に近いのがリアル口座でのフォワードテスト、2番目はデモ口座でのフォワードテスト、3番目がバックテストとなります。バックテストは長期間のデータで検証ができますので、バックテストとフォワードテストの両方を組み合わせるのが理想です。フォワードテストは現実の時間で検証をおこなうため長期間のテストは大変時間がかかってしまいます。

フォワードテストのやり方ですが、フォワードテストは実際の運用のことですので、MT4にフォワードテストという機能があるわけではありません(MT4にはバックテストをおこなう機能はあります)。上述したようにリアル口座またはデモ口座でフォワードテストをおこなうので、初めての方はまずデモ口座を開設してみましょう。デモ口座は各FX会社で簡単に開設できます。デモ口座を開設できたら、ご自分のパソコンまたはVPS(仮想専用サーバ)を用意してMT4のEAを利用する環境を整えます。フォワードテストでも実際の運用でも、24時間パソコンをつけっぱなしでインターネット接続しておく必要があるため、ご自分のパソコンへの負担やご自宅の通信環境が気になる方はVPSの利用がおすすめです。

フォワードテストの準備ができたら、あとはMT4を24時間起動するだけ。信頼できるフォワードテスト結果を得るには少なくとも1週間から1ヶ月程度はフォワードテストをおこなうのが良いと言われています。フォワードテストの結果が残念なものであれば、EAを入れ替えてご自分に合うEAを探し出しましょう。また、フォワードテストはFX会社の見極めにも役に立ち、例えばスプレッドやスリッページなどはFX会社によって数値の幅が違うため、同じEAでも差が出てきます。経済指標の発表などでサーバの負荷が高まった時などに約定力があるFX会社なのか、実際にフォワードテストで確認すると見えてくるでしょう。

MT4EAの無料配布サイトであれば、完全無料でEAをダウンロードできます。バックテストやフォワードテストを行い、自分にあったEAを利用することができます!